今月の例会は、市内の新型コロナウイルスの蔓延状況や事業の講師との打合せの内容を踏まえて、今までの現地とWebのハイブリッド形式ではなく、完全Web形式での開催となりました。
例会においては、5月の運動の振り返りや、今後に関する理事長の挨拶、5月例会までの活動の報告及び今後の連絡のほか、3分間スピーチも行われました。
今年度の3分間スピーチは、「JAYCEE・経営者(社員)・一個人としてなりたい姿」というテーマで行われます。
1人目は入会3年目の寺島大貴君。入会当初、多くのJCメンバーと関わる中で、自分は経営者ではなくただの現場作業員であることを自覚し、くやしい思いをされたそうで、それから約2年経ち、人に仕事を任せ、時間を作ることができるようになるまで成長できたとのことでした。「周りの協力があってこそ作れた時間だからこそ、青年会議所での学びを会社に還元していきたいし、できた時間で青年会議所にもより貢献していきたい。どちらにも貢献し人として成長していくことが僕のなりたい姿です。」と今後の活動に対する想いを熱く語ってくださいました。
2人目は入会1年目の樋口駿介君。なりたい姿として、2年前に親族がICU(集中治療室)に運ばれ、大きな決断を迫られた過去の経験談を交えながら、「今の自分は職業柄、健康や医療に密接に関係しているため、いい人生を送っていただくためにしっかりと勉強をして、ちゃんと伝えるということを意識していきたい。そして会社のため、地域のため、そして社会のために貢献できる人になりたい」と力強く語ってくださいました。
また、今回の例会では時代が求めるリーダー育成事業Ⅰも開催され、「責務を認識した上で身につける決断力」と題し、リーダーとして人々を牽引するための決断力を身につけるための講演を行い、講師にはSMCグループ代表の曽根康正氏をお招きしました。曽根氏は数多くの中小企業を支援しており、チャレンジしたいと思いながら行動に移せない多くの経営者の決断をサポートし、数多くの企業の業績を改善させた実績があります。また曽根氏は多治見青年会議所のOBでもあり、現役時代には日本青年会議所 会計監査人グループ代表出向をされた経験もお持ちでいらっしゃいます。
講演では、なぜ多くの人は決断をすることができないのか、そして決断力を持つためには何が必要なのかというお話をしていただきました。
曽根氏曰く、多くの人が決断をすることができないのは、「恥をかきたくない」「失敗をした時の人の目が気になる」などの心境から、決断をすることを恐れてしまうからであるとのことでした。
また、決断力を持つために重要なのは、自分が何をしなければならないかという「責務」を認識すること、自身の理念をはっきりとさせること、そして成功体験を積み重ねることであり、成功するためにやるべきこととして、曽根氏が経営者の方々に今まで伝えてきたのは、①決断に必要となる情報を収集すること(アンテナを張ること) ②チャレンジと失敗を繰り返し経験を積むこと ③心の通じ合う心友をつくること ④見栄を張らず人から信用される人になること ⑤お金の大切さを理解すること ⑥自分に対して自信を持つこと とのことでした。
講演の中では我々に対する曽根氏からの厳しいお言葉もありましたが、その言葉ひとつひとつが我々の心に深く突き刺さりました。この学びをJC活動や社業に活かすことで、まちの人々を牽引していく時代が求めるリーダーになっていきたいと思います。