本来、子どもたちは成長につれて多くの人と接する機会が増え、そのなかで人との違いや、自分の考えを学んでいきます。しかし、新型コロナウイルスの影響により触れ合いの機会が減少し、子ども達の関わる範囲が減少してしまっています。今後、異なる考え方の相手との関わりをもって生活していかなければならないため、違った意見があることを知る聞く力と、自分の意見を発信する自己開示力を育む機会を与えるために、未来を切り拓く力育成事業Ⅰでは脱出ゲームを実施いたしました。
脱出ゲームは、小学生低学年(1年生から3年生)を対象とし、年齢も違う初めて会った子どもが4人1組になり、制限時間(合計35分)のなかで6問のクイズを協力しながら、正解して部屋から脱出を成功させるものです。
1日目では雨の影響もあり、陶器まつりに来ている人数も少なく、予定していた人数より参加者がなかなか集めることができませんでした。しかし、メンバーが雨のなか陶器まつりの来場者一人ひとりに声をかけ続けてくれました。その成果もあり、参加された子どもたちの楽しむ姿を見ることができました。2日目では、天候もよく陶器まつりではたくさんの来場客でにぎわっていました。脱出ゲームのパンフレットを見せながらお話をすると子どもたちはすぐにやってみたいと言っていただき、知らない子ども同士でもすべてクリアするころには打ち解け、お互いに自分の話をする姿、相手の話を聞く姿が見ることができました。同じ問題ですが何度も参加してくださるお子さんも見え、そのたびに違う子どもとの関わりをもてることができていました。子どもの様子をみている保護者の方も、普段とは違う子どもの様子に驚かれている場面も見ることができました。
未来を切り拓く育成事業Ⅰの事業責任者である山本将寛委員長は、なぜこの事業を行うのかを自分自身でしっかり理解をすることの大切さ、人に伝えること、動かすことの難しさを強く感じました。参加していただいた皆さんももちろんですが、多治見青年会議所のメンバーが協力してくれたことに対しとても感謝することができた2日間でしたと事業を振り返られておられました。
未来を切り拓く力育成委員会では、このまちの子ども達には価値観の違う人と理解しあえる力が必要であると考えています。そのために必要な聞く力と自己開示力を育むために何をすべきがメンバーが必死に考え今回の脱出ゲームが実施されました。参加してくださった子ども達が今後様々な人と協力関係を築いていき、未来を切り拓いていっていただけることを願っています。
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。