第67代理事長所信表明 – 一般社団法人 多治見青年会議所 2021年度

多治見JC

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理事長所信

第67代理事長所信表明

2021年度 一般社団法人多治見青年会議所 
理事長基本方針

はじめに

 昨年、新型コロナウイルス感染症が全世界に蔓延し、私たちの生活を一変させました。経済や社会といった全ての活動が自粛に追い込まれ、今もなお大きな影響を与えています。当たり前に過ごしてきた日々が当たり前ではなくなり、誰もが予想さえしなかった世界で、これまでの価値観や文化も覆しかねない事態が頻発し、青年会議所もまちも人もかつてないほどの大きな転換期を迎えているように感じます。
 そんな状況の中、今を生き抜くことに手一杯になってしまっている私たちは、目の前のことを注視しすぎるあまり、他者や地域のことを考えず行動してしまってはいないでしょうか。そんな空気が蔓延してしまっては、地域や社会は衰退の一途を辿り、子どもたちにこのまちの未来への希望を繋ぐこともできません。
 思い起こせば、戦後の焼け野原で先行きが不透明な状況で、微かな希望に向かい勇敢に立ち上がった青年たちが自ら設立した組織が青年会議所であったはずです。多治見青年会議所の設立趣旨書の冒頭には、「今日の社会に於いては其の行動の前提となる判断には十分慎重でなければならず、その故にこそたゆまざる修練の道を敢然と突き進んで行かねばならないのであります」とあります。これは現状を充分に把握した上で分析し、未来への新たな扉を切り拓くために己を律し勇気を持って挑戦するということであり、正に今の私たちの目指すべき姿そのものなのです。だからこそ、私たちはその創始の精神に立ち返り、たとえどんな苦難に直面したとしても決して諦めることなく、さらなる先を見据え積極果敢に立ち向かっていかなければなりません。そして、その原点を起点にして未来を明確に思い描くことで、それがこのまちに一筋の光が差し込み、未来への大きな希望の道へと繋がっていくのです。
 今後、社会がますます複雑さを増し、誰もが先を見通せない時代になったとしても、このまちの未来を切り拓いていくのは私たち青年です。今こそ志をひとつにし、共に活動してまいりましょう。

自律した青年経済人として

 今後「ⅤUⅭA」と呼ばれる時代を迎え、経済のグローバル化が急速に進む中、技術革新によるイノベーションの加速が伴うことで、既存モデルの崩壊や再構築が始まり、これまで以上に社会の不確実性が高まっているように感じます。社会や地域の課題がこれまで以上にますます複雑化し、解決の道筋が曖昧模糊になるにも関わらず、私たちの取るべき行動はこれまでと同様で良いのでしょうか。これからの私たちに必要なことは、過去の成功体験にすがることや否定することではなく、それらを起点として、問題や課題に潜む物事の本質と関連性を見極め、俯瞰的に課題を解決できる方策を見出し、そしてその課題に向かい能動的に行動することなのです。
 私たちは今起こっている物事の上辺だけを捉えるのではなく、そこから今後起こりうる可能性を想定し、その上で変えるべきか守るべきかを明確に自分自身で見極める判断力と、世のため人のために行動できる力を身にまとい、真の自律した青年経済人として勇気を持って果敢に挑戦し、このまちのために寄与できるよう邁進していかなければなりません。
 多様に変わりゆく変化の激しい時代だからこそ、広い視野を持つだけでなく、激しい変化を見極めることのできる柔軟でしなやかな発想をもとに行動に繋げ、希望溢れるまちの未来のために、本質を見極め行動し続けることのできる「自律型リーダー」を育成してまいります。

安心・安全なまちへ

 私たちが住む多治見市は、市街地中央を土岐川が流れ、土岐川に流入する中小の支川が数多くあり、実際には市街地における浸水リスクが高いまちであることを一体どれだけの人が知っているのでしょうか。これまでにも多くの災害が起こり、それを教訓にして行政も災害に対して様々な対策を講じていますが、昨年全国規模で突如起こった集中豪雨や、未曽有の感染症の発生といったここ数年その想定を超える大きな災害が多発しています。そして、南海トラフ大震災も近い将来起こると言われ続けています。
 そんな災害と隣り合わせで生きているのにもかかわらず、このまちに住む私たち市民は、このまちは安全だとどこか決めつけてしまっていることで、災害に対して他人事になってはいないでしょうか。もし仮にここで大きな災害が起こった時に愛する家族や会社を守ることができるのでしょうか。私たちは地域のリーダーとしてこのまちの未来を背負っていく責任があります。だからこそ、今後起こりうる災害に対して、決して臆することなく正面から向き合い、企業やまちのリーダーとしての自覚を持ち、率先して人々を助けることができる行動力を身に付けなければなりません。
 そのためには、まずは私たちメンバーが災害や防災の基礎知識を深めるだけでなく、災害が起こった時に的確な行動ができるよう常にまちの状況を把握し、迅速に対応できる姿勢を学ばなければなりません。そして、私たちが先頭に立ち、市民に対して防災意識を高揚させ、今後を担う世代に広く伝播させていくことで、普段の生活の中に防災の重要性を念頭に置き、そして有事の際には、お互いが助け合い行動することのできる市民をひとりでも多く増やしてまいります。
 私たちがこのまちの未来を担う責任世代として、市民に防災の重要性を広く伝え、地域が支え合えるような関係を構築することで、子どもたちの笑顔が満ち溢れるまちを創造してまいります。

むすびに

 コロナショックにより経済情勢がますます不安定になる中、青年会議所活動より仕事に集中すべきだという声をよく耳にします。私たちはなぜ青年会議所活動をするのでしょうか。青年会議所活動を通じて私たちは、自分のためだけではなく、自身が守るべき人のために、そしてともに生きていく人々のために、変革の能動者として自らの地域や社会をより良く変えていく責任があるからです。だからこそ、私たち一人ひとりがその大義をもち、行動で示していくことで、志をともにする仲間を増やし、運動の輪を広げてまいります。
 今後様々な困難に直面し、大きな壁が立ちはだかろうとも、私たち一人ひとりが思考を止めず、仲間たちと妥協することなく議論を重ね、実行に移せば必ずや道が切り拓かれます。40歳までという限られた時間しかない今を生きる私たちだからこそ、様々な機会をチャンスと捉え、常に自己研鑽に努め、仲間たちと切磋琢磨し合うことで成長に繋げ、地域から必要とされる魅力ある団体へと更なる飛躍を遂げてまいります。
 光り輝く素晴らしい未来を切り拓くため、私たち一人ひとりが自己を磨き、修練を重ね、そして地域のリーダーとしての自覚と責任をもち、「明るい豊かな社会の実現」を目指し、全力で取り組んでまいります。

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