多治見JC

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理事長所信

第72代理事長所信表明

2026年度 一般社団法人多治見青年会議所 
理事長基本方針

はじめに

私たちは今、大きな時代の転換点に立っています。あらゆる価値観が認められるようになり、社会の構造も人と人のつながり方も、目まぐるしく変わり続けています。我々が不変と思っていたものも、大きく変化していく時代になりました。こんな時代だからこそ、いま一度、まちとは何かを問い直さなければなりません。まちは、ただ人々が暮らす場所ではありません。自分らしくいられ、誰かとつながり、明日に希望を持てる場所であるべきです。本当に魅力的なまちとは、あらゆる挑戦が歓迎されるまちです。そしてその挑戦が共感を呼び、想いが連鎖して、また次の一歩が生まれる。そんな前向きな循環がある場所には、人々が集まり、熱い想いが生まれ、その結果、新しい文化や活動が自然と育まれていきます。 これからの時代に必要なのは、どのような空気を育てていくかということです。誰かの「やってみたい」という声を否定せず、後押しでき、人と人が信頼をベースに関わり合う。そんな関わりを持つ人が多くなれば、暮らす人も訪れる人も自然と愛着を持てるはずです。 私たち青年会議所は、まちの課題に真正面から向き合い、地域の未来に必要なことを自ら考え、自ら行動することを使命としています。誰かの挑戦を後押しする仕掛けをつくり、人と人とのつながりの場を生み出し、まちに希望の風景を描いていく。その一歩一歩が、まちの文化をつくり、次の世代へとつながっていきます。だからこそ、メンバー一人ひとりが、受け身ではなく主体的に学び、動き、挑戦する存在でなければなりません。自らが行動で背中を見せ、仲間の挑戦を応援し、失敗をも肯定する姿勢を持つ。その積み重ねが組織の力を高め、まち全体を前に進めていく原動力になるのです。 このまちでの日々が自分らしさを育み、自分の挑戦が誰かの希望になり、誰かの挑戦がまた他の誰かの希望になっていく、そんなまちの未来を仲間とともに創り出していきましょう。

Well-beingな組織をつくるリーダー

前のように、一人の強いリーダーが先頭に立ち、組織を一方向に導いていく時代は終わりを迎えつつあります。現代は、価値観が多様化し、正解のない課題が複雑に交錯する時代です。その中で、従来型のヒエラルキー構造や指示命令型のマネジメントでは、もはや新たな発想やイノベーションを生み出すことは困難になっています。そしてイノベーションがなければ、組織もまちも停滞し、変化に取り残されてしまいます。 これからの時代に必要とされるリーダーは、強さを誇示するのではなく、仲間が挑戦できる環境を整えられるリーダーです。リーダーが率先して安心できる場を整えることで、周囲も安心して動くことができるようになります。また共感を持って人と関わることで、相手の想いや強みが引き出されます。そんな前向きな雰囲気の中でこそ、創造的な挑戦や豊かなアイデアが生まれるのです。 人々を活き活きとさせられるリーダーが活動していけば、まちに挑戦を歓迎する空気が生まれます。まちの人々の関係性は高まり、誰かの想いが誰かの行動を後押しするような、活力ある地域社会へとつなげてまいります。

挑戦できる子ども

現代の子どもたちは、スマートフォンなどで調べればすぐに答えが得られる環境で育っています。便利な一方で、自分で考え、試行錯誤する経験が減り、間違えることを避ける傾向が強まっています。その結果、失敗を恐れて挑戦できない子どもが増加しています。これからの社会は、急速な変化が進み、未来を正確に予測することがますます難しくなっています。そんな時代に求められるのは、与えられた課題を正確にこなすのではなく、正解のないことに向き合っていく力です。 挑戦できる子どもを育てるには、子どもたちの内側にある「やってみたい」という気持ちの火種を引き出すこと、その火種を行動力に変えていくための「自分にもできる」という自信を育むことが必要です。好奇心は一歩踏み出す原動力となり、自信はあきらめない気持ちにつながります。その積み重ねが、失敗を恐れずに挑戦する力を育みます。 私たち青年会議所が、子どもたちに失敗を恐れずに取り組める機会を提供することで、地域に挑戦の芽を育ててまいります。挑戦する人財を増やし、まち全体に前向きな空気を生み、未来を動かす力へとつなげてまいります。

活気ある地方都市を目指して

私は多治見の生まれではなく、移り住んできた一人としてこのまちを見ています。だからこそ感じることは、多治見には陶磁器やタイルを中心に育まれた歴史や文化、名古屋に近接する利便性、そして日本一の暑さを乗り越えてきた独特の根性といった、他にはない魅力がすでに備わっているということです。しかし同時に、その魅力が広く外に伝わっていない現実も強く感じています。東濃で唯一の10万人都市でありながら、広域都市圏の中で多治見の存在感はまだ薄く、名前を知らない人も少なくありません。このままでは、せっかくの魅力が埋もれ、まちの賑わいが失われてしまいます。 だからこそ今、多治見は自らの強みを明確にし、人を惹きつけ、賑わいを保ち続けなければなりません。そのためには、多くの人に行ってみたいと思われるきっかけをつくることが必要です。そして、一度訪れた人に「多治見ってなんかいいわ」と感じてもらい、まちのファンになってもらうことが重要です。人々の心を動かし多治見に関わり続けたくなる体験やつながりを設計し形にすることが、私たち青年会議所の役割ではないでしょうか。 我々の運動がまちのファンを増やし、人がまちに入る流れをつくります。人の流れは地域経済や文化、そして暮らしそのものに新たな活力をもたらします。人々に愛着をもたれる魅力ある地方都市として、この多治見を今以上に誇れるまちにしてまいります。

交流から得られる学び

青年会議所の本質的な価値のひとつは、地域を越えた活動に関わり、多様な価値観に触れることにあります。日本青年会議所が行う事業や東海地区およびブロック事業、姉妹JCとの国際交流などの機会は、単なる他所の活動を見に行くものではなく、自分自身を問い直し、成長のきっかけを得られる大きなチャンスです。他地域の青年会議所がどんな課題に向き合い、どのように人々を巻き込んでいるのか、といったことから得られる気づきや驚きは、我々に価値観の変化や視野の拡張をもたらしてくれます。 多治見青年会議所の一員として参加することは、まちや組織に対する誇りを育てるだけでなく「このまちをもっとこうしたい」という想いや行動意欲につなげるきっかけになります。そうしたチャンスを活かせるよう、参加の動機づけや、経験を共有する仕組みを整えます。また現地で得た気づきは、ひとりの学びに留めることなく、仲間に還元されてこそ意味があります。多様な出会いと経験を自らの行動に取り込み、このまちに持ち帰る。そんな「参加・学び・共有」を取り入れてまいります。 この仕組みが浸透すれば、メンバーの経験が組織全体の経験値に変わります。多治見青年会議所が経験豊富な厚みのある組織として今後さらに発展したまちづくりを行ってまいります。

むすびに

多治見青年会議所は、創立以来「明るい豊かな社会の実現」を理念に掲げ、このまちに必要な挑戦を繰り返してきました。それは常に、時代に応じた新たな考え方を取り入れながらも、脈々と受け継がれてきた想いを守ってきたからこそ成り立っています。その想いを次代へと手渡していく責任を担っている我々は、組織の理念や文化を守りつつ、今に合わせて磨き直していかなければなりません。だからこそ今年一年の運動も単なる記録の継承ではなく、会員一人ひとりがこの組織に関わっているという自覚を持って活動を行っていかなければなりません。 また、こうした運動を持続可能なものにするためには、メンバーの家族の理解と協力が欠かせません。私たちは、JC活動を支える家族という存在にも感謝と敬意を持ち、家族とのつながりを大切にする組織づくりにも取り組んでいきます。 会員数が年々増加し、運動の幅も広がりました。これだけ大きくなった今だからこそ、改めて一人ひとりが全力でJC活動を行おうじゃありませんか。個々の活動が熱狂を生み、それが仲間を巻き込み、まちの風景を変えていきます。そんなうねりを巻き起こす団体として、私たちは役割を全うし、何度でも挑戦してまいります。理念を引き継ぎ、運動に全力で取り組み、そして全員で熱狂する、そんな多治見青年会議所にしていきましょう。