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はじめに
91平方キロメートルの土地に約12万人のひとが暮らすまち。これが私達の住む多治見市です。このまちで、昭和30年56人で始まった「まちをよくしたい」というJC運動は、現在64人によりその滾る想いの炎を50年以上も燃やし続けています。先輩諸兄は、桜の植樹や交通標識の取りつけ、また、ラブタウンキャンペーンや修道院の保存運動など、時代の推進力たらんとする情熱を様々なまちづくり活動へと昇華させ、この多治見青年会議所の歴史と伝統を築いてくださいました。
それから50年以上の時が経ち我々は、その歴史の延長線上にあり、未来への通過点にいます。大人がこのまちを終の住処と覚え、子どもが子どもらしく夢を持てるまち、そのような明るい未来に向けて、我々はこのまちを愛する心と、JC運動への深い理解、そして高い志を持ち、これからの未来へ確かな一歩を踏み出さなければなりません。
もっとまちを好きになろう
私達が小さい頃、このまちの自然から様々なことを教わり、このまちの風情から伝統文化を肌で感じることができました。しかし、まちの景色は変わり、住人同士の会話を必要としない人が増え、まちの活気が徐々に失われてきています。また、まちの人々の関心はどんどん外に向い、働くだけ、睡眠をとるためだけのまちになっていないでしょうか。多くの人がこのまちの豊かな表情を忘れてしまいました。
このまちは四方を山々に囲まれ、いたるところで生命の息吹を感じることのできる豊かな自然の表情を持っています。中央を流れる土岐川には、白濁の流れから現在の清流へと愛し守り続けた歴史があります。また、古くから良質の陶土に恵まれ千年以上の歴史を持つやきもの文化の表情があります。このまちを基盤として活動する我々は、このまちの表情にもっと敏感になり、もっとまちを好きになり、このまちを見守りつづけなければなりません。しかし、このまちにただ暮らすだけでは、先人たちの努力によって受け継がれている豊かな自然と素晴らしい歴史を有するこのまちを、心から愛し、孫、子に末永く伝えたいという感情を持つことはできません。郷土の成り立ちや、地域文化の重要性を意識することで、このまちを誇りに思い、守りたいと思える心の根っことなる郷土意識をまずメンバーが持つことが必要だと考えます。さらにその想いをまち全体へと広げ、子供からお年寄りまでがこのまちに対して溢れんばかりの愛情を持ち、このまちに生まれてよかったと思えるまちづくりを実践することで、誰もがまちのために行動しようという心を持つことができるまちの実現を目指します。
志を持って活動しよう
多治見青年会議所の設立趣意書の冒頭には次のような文章があります。
「青年が何時の世にも其の時代の推進力であることは歴史が証明するところであります。それは青年には、純粋さと情熱、そして実行力があるからであります。しかし青年の意思が直接表示され具体化される今日の社会に於いては其の行動の前提となる判断には充分慎重でなければならず、その故にこそたゆまざる修練の道を敢然と突き進んで行かねばならないのであります」
多治見青年会議所はこの使命感と決意からはじまりました。この何不自由ない現代にあっては、なんとなく学校を卒業し、なんとなく働き、なんとなく暮らしている人がなんと多いことでしょうか。我々Jayceeは時代の推進力にならなくてはなりません。親として、また地域や企業の良きリーダーとして高い志を持ち、すべてに前向きに取組めるようになれてこそ、我々がJC運動に参加する意義があると考えます。そのためには、JCの三信条である「トレーニング」「サービス」「フレンドシップ」をJC運動のプロセスを通して活用し、成果を得ようと強い意志を持って挑戦することが必要です。これはまさにJCスピリットであり、JC運動における上昇スパイラルに必要な要素です。メンバー一人ひとりがこのJCスピリットを目覚めさせ、活動に意志を持って参加することで、自身の惰性習慣を改め、高い志を持ちこのまちのために大きく前進することができると信じています。
そしてこの多治見青年会議所の上昇スパイラルを、もっと多くの仲間とともに推し進めてまいりましょう。
次世代への健全育成を考える
現代では刹那的な感情を押さえきれない子どもたちが恐ろしい事件を起こしています。また、子ども中心主義といわれる偏った保護を受け、自身の欲求だけを満たしたがる子どもたちも大変多くなってきました。昨年、国は教育三法の改正を行い、教育再生に乗り出しましたが、実際にその理念を実現するのは、我々大人一人ひとりの行動です。
私たちは、親として自覚を持ち、子どもに接しているでしょうか?また家庭と同じように次世代を育成する自覚を持ち、地域の子どもたちに接しているでしょうか?私たち自身が子どもたちへの責任を自覚し、子どもたちへの情操の育みに対して理解し行動することで、子どもたちが一時の感情に左右されず、自然の恵みに感謝し、利他の心を持ち、子どもらしい夢を描くことができるように運動してまいります。
東海地区協議会
今年、先輩諸兄から始まった長く力強い運動の実績と信用が、我々の活動の幅を広げ、大きな役目を担うことになりました。2008年度社団法人多治見青年会議所では、各地会員会議所の代表者で構成される社団法人日本青年会議所の役員を輩出するとともに、岐阜、三重、愛知、静岡の4県を統括する事務局を運営し、日本青年会議所東海地区協議会をサポートいたします。想いを形にする行動力と、規律を守る精神という多治見青年会議所の良き伝統を再確認しつつ、メンバー一丸となってこの大きな責任を果たしていく所存です。この大きな事業に多治見青年会議所全メンバーが取組むことで我々の団結は固さを増し、ひとつひとつの困難を打破することで新しい気づきを得ることができます。それゆえ、多治見青年会議所と多治見青年会議所を支えるメンバー一人ひとりが、確かな信頼と大きな力を身につけ、我々の運動をさらに飛躍させることができると信じています。
むすび
我々青年会議所の目的は、明るい豊かな社会の実現です。しかし、我々はその運動をJCという器の外でまちの人々とともに展開させないかぎり、目的に届くことはありません。
我々Jayceeは、リーダーとしての使命感と高い志を持ち、このまちの人々とともに、一人ひとりのJCスピリットを礎にして一歩一歩確実に目的に向い邁進してまいります。
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